保育園看護師の仕事は、主に園児の健康管理や衛生管理です。1日の流れとしては、朝、病欠児の有無やけが・体調不良の園児について保育士と情報共有を行います。午前中は園児の様子を適宜観察しながら、おむつ交換や授乳の補助などを行います。昼食の時間には、アレルギーのある園児への食事管理や、日常的に薬の服用が必要な園児への与薬を行います。午後は書類作成や事務仕事、おやつの食事介助を行い、園児が帰った後には、園内の消毒や清掃など衛生管理を行います。日常業務のほかに、園児の突発的なけがや病気の際に応急処置をしたり、受診が必要になった場合には病院への付き添い等も行います。さらに、園内で実施する健康診断や歯科検診の補助業務もあります。また、園児だけでなく保護者や保育士に対しても衛生管理や疾病予防の指導・研修を行うことがあります。
保育園看護師は、看護の仕事だけを行うわけではありません。保育士と連携を取りながら保育業務に携わることもあります。園児と関わる頻度は園によって異なりますが、多くの園で看護師による日常的な保育業務が行われています。保育士の資格を取得する必要はありませんが、保育についても知識を深めていく必要があるでしょう。園児の身体的な健康を支える仕事であるとともに、メンタルのケアも求められる仕事です。保育園に通う年齢の子どもは、自分の気持ちをうまく伝えることができず、本人が気づかないうちにストレスを抱えていることもあります。普段から保育業務に携わることで、園児の些細な変化にも気づきやすくなります。